初めて有価証券オプションを取引してみたので、その内容をご紹介します!!
有価証券オプション(通称かぶオプ)とは
記事のタイトルを見て「有価証券オプション」ってなんやねん?って思った方が大半だと思います。
簡単に言うと、株や上場ETFなどの有価証券を、ある値段で売る権利(プット)や買う権利(コール)の事です。
その売る権利(プット)や買う権利(コール)に値段がつくので、市場で売買することが出来るのです。
例えば、トヨタ自動車の株を満期日(仮に10営業日後)に2,200円で1単元(100株)購入する権利を売買することが出来ます。
その権利が仮に今、100円だとしましょう。
1単元ごとに買わないといけないので、100円×100株分=10,000円を支払えば、そのような権利を手に入れることが出来ます。
その後、満期日にトヨタ自動車の株が2,500円だった場合、市場で2,500円で取引されているので、1単元購入するには2,500円×100株分=250,000円必要なところ、
2,200円で購入する権利を持っているので、220,000円で1単元購入することが出来ます。
購入した後、そのまま持っていてもいいし、市場価格ですぐに売れば、250,000円-220,000円-10,000円(最初の権利購入費)=20,000円の利益となります。
※実際は税金や手数料が別途かかります。
詳しくは以下を参照してください。(JPXのアイコンにリンク有り)
有価証券オプションの取引は何がいいのか?
ポイント1:オプションの売りは長期投資に向いている。
資産形成の必要性が重視されるようになってから、貯金だけではなく積立投資等によって資産を増やすことを考えるようになった人も多いのではないでしょうか。
しかし、積立投資等は自分が購入した時よりも株価の値段が上がらないと利益になりません。(当たり前のことですが)
一方、オプションの売り戦略は、時間の経過から利益が得られるので、株価の値段が上がらなくても利益を得ることが可能です。
時間の経過による価値の減少(タイムディケイ)から収益が得られるのが一番のうまみですね。
ポイント2:機械的な取引戦略を実行できる。
積立投資であれば、毎月決められたタイミングで同じ条件で積み立てをしていくので、人の心理状態によって売買の注文内容は変わらないですが、個別株取引のデイトレ等において特に損切りラインや利確ラインを決めていない人は(決めていたとしても)、事前に決めていた投資の戦略通りに実行できる人はあまりいません。
それは、人の心理状態(特に損失回避の心裡)が関与するからです。
しかし、有価証券オプションの売り戦略では、基本的に満期まで保有することを前提の戦略であるため、ポジションを取った後は、満期まで何もすることがありません。
そのため、機械的な取引戦略を実行することができ、損失回避の心裡に基づく不合理な判断による注文をすることが無いので、そのような無駄な損失を発生させることがありません。
投資をしていれば誰しも、心理が不安定な状態になることを経験したことがあると思います。
そのような時にも、機械的に最初に決めたルール通りに立ち回れるかというのは投資で勝つ上でとても大切なことです。
ポイント3:指値取引よりも有利な取引ができる。
オプションの売り戦略は、オプションを売った時にお金を受け取ることが出来る分だけ、指値取引よりも有利な取引が出来ます。
詳細はターゲットバイイング、カバードコールの説明の箇所を参照ください。
ターゲットバイイング(プット売り)
「ターゲットバイイング」とはプットオプションを使用した取引の手法で、指値注文で株を購入するのとほぼ同じような取引となります。
しかし、指値で買いの注文をするのとは違い、オプションを売った時に受け取るプレミアム分だけ、有利な取引となります。
カバードコール(コール売り)
「ターゲットバイイング」で株を購入した後は、値上がりするのをただ待つのではなく、すかさず「カバードコール」という戦略をとります。
カバードコールは自分が保有している株と同数量以下の枚数分コールオプションを売ることで指値の売り注文とほぼ同じ取引を実現します。
しかし、指値で売るのとは違い、オプションを売った時に受け取るプレミアム分だけ、有利な取引となります。
有価証券オプションを取引できる証券会社は?
現在、有価証券オプションを取り扱っている証券会社は少ないですが、光世証券で取引することが出来ます。
以下のバナーから光世証券の口座開設の申し込みをすることが出来ます。
光世証券で有価証券オプションの注文方法
光世倶楽部にログインする
光世倶楽部というのは、光世証券でインターネット取引をする際に使用するツールだと思っていれば十分です。
スマホ用アプリ等は特に用意されていないので、毎回webページからログインする必要があります。
赤枠のボタンをクリック。
ユーザーID、パスワードを入力してログインボタンを押下しましょう。
注文画面を開く
「先物・オプション」をクリック。
「有価証券オプション取引・注文」をクリック
銘柄を選択する
銘柄を選択する前にプット/コールの区分を選択します。デフォルトでどちらかかが選択されているので、必ず自分が注文する方になっているのかを確認してください。
虫眼鏡のマークをクリック。
自分が注文したい銘柄の右矢印ボタンをクリック。画面に表示されていない場合は銘柄コードまたは銘柄名を入力して検索してから銘柄を選択する。
「検索ボタン」を押下。
銘柄が表示されるので、注文したい銘柄の銘柄名、プット/コール、限月、権利行使価格を確認し、「買新規ボタン」または「売新規ボタン」を押下。
発注条件を入力し注文する
「執行条件」、「指値」、「数量」を入力し「確認ボタン」を押下。
※指値については、オプション価格を入力。
※数量については、単元数を入力。